アフターコロナ

アフターコロナ

コロナ禍の影響は根深く、一部の企業を除き未だに多くの企業が復活にはまだまだ時間を要する様相を呈していると感じる。特に飲食企業は復活までには相当、時間がかかりそうだ。というのも、このコロナ禍で大きく変わったことがある。それは人々の遊び方の習慣である。夜はとにかく足が速い。二次会や三次会を待たずに、すぐに帰ってしまう傾向が強いという話をよく耳にする。コロナ禍で人々の行動(習慣)が家庭に比重を置くようになっているのかもしれない。いずれは戻ってはくるのだろうが、今はまだその傾向が強いようだ。その結果、飲食企業はその分、ビジネスチャンスが極端に減り、疲弊が続くという構図が浮き彫りになっている。
しかし、その中でも元気に営業またはV字回復をいち早く実現しているところも少なくないことも事実である。他社との差別化を明確に分かりやすく、自店の強みをアピールしつつ、お客様のニーズをしっかりとクリアしている、そんなお店はそう多くはないが、それらを実践している会社は明らかに復活の兆しが見えつつあるようだ。

少し抽象的な表現にはなるが、そのお店の強み=アピールすべき「焦点」を見つけ出し、それらを磨き上げ、尖らせて、そして一気に拡散するという手法が当社の
十八番(おはこ)です。(その際にその磨き、尖らせるべき焦点を間違えるととんでもないことになってしまうので、細心の注意を払います)
いずれにしても今の日本の飽和状態やこのコロナ禍で少ないチャンスしかない今の日本において、そのチャンスをものにして、いち早く復活する為にも「差別化」、勝負すべき「焦点」の発見はそのお店の命運を左右することは間違いないだろう。

結果、デザイナーはクライアントと密に寄り添いながら、この「焦点」を見つけ出し、それをデザインというフィルターを通して、磨き、尖らせて、そしてそれらを多くの人々に知っていただくための話題作りまでに関わる必要があるのではないだろうか?いくらいいものをつくっても知られないと意味がないし、話題をつくっても強みであるはずの焦点がぶれていたり、さほど魅力的でないものなら、生活者をがっかりさせてしまうなどの弊害も予想される。だからこそ、焦点の発見から、磨き、尖らせ、発信まで一気通貫でクライアントとデザイナーが協業すべきだと思うのです。このコロナ禍という100年に一度のいわれる災いを乗りきるためにもクライアントとデザイナーまたは商環境プロデューサーは力を合わせ、乗り切る努力をすべきだと思うのです。