コロナ禍の今

コロナ禍の今

コロナ禍。この災はいつまで続くのだろう。
社会のあらゆる活動は変革を迫られ、手をこまねいていたり、次の一手を打ち出せない企業は窮地に追い込まれていく。それも急速に、確実に、企業の体力を奪っていく、このコロナ禍はいつまで続くのだろう。政府は、経済と人命の優先を謳いながら両輪を動かしてはいるものの、どこか中途半端にみえるこの取り組みには多少なりとも疑問は感じるが、それをここで論じても仕方ないので割愛するとして、コロナ禍は、まだしばらくは続くだろう。しかし、ワクチンや治療薬が今年末から出始めたら、来年の春にはある程度、経済は動き出すと僕は考えている。まずは真っ先に、今、直撃を受けている飲食業や旅行業界から復調し始めるだろう。この業界は今さえ乗り切れたらという時間との戦いになるだろう。

では我々(デザイン設計業界)はどうだろう。市場が動き出す来年の春からすぐ復調。と言いたいところだが、残念ながら、それはないと断言できる。ということは我々の業界こそ、窮地に追い込まれる可能性が高い。飲食や、ホテル、旅館などが復調してから、約1年は新規出店などは控えると考えられるので、これはなかなか難しい問題だと言えよう。まあ、我々の弱音は別として、今日、注目すべきは、飲食や食物販バブル到来を大胆予測したいと思う。

「アフターコロナバブル」

コロナ禍が落ち着いて、人々が「安心」という言葉を手にした瞬間から、その動きは始まる。
押さえつけられた精神的圧迫は安心という心理を手に入れた瞬間から爆発!様々な欲求と共に吹き上がるという算段だ。もし、そうなれば、今、苦境に立たされている飲食店やホテル、旅館などはチャンスが一気に、しかも瞬間的にやってくることになるだろう。その流れというか、うねりに似た「揺り戻しというチャンス」に乗れるかを見据えた準備を今からしておくべきだと思う。しかし状況が深刻化する昨今において、それどころではない、現実的に今をどう乗り切るかで精一杯というのが本音だろう。しかし、今を乗り切れば確実にプチバブルではあるが、その時は必ず来る。それまでは、次の一手を打てるところは打ち、打てないところは下手に無駄打ちするより、まずは貝になり、もらえる助成金を活用してでもなんとかじっと生き残る術を探してもらいたい。安心を担保できない限り今の不況は永遠に続くだろうが、希望的観測も含め、おそらくは来年早々を目処に終息するのではないだろうか。来たるその時を見据え、その準備をしておくべきだと思う。ではその準備とは?このコロナ禍で気付かされた全てである。実はこのコロナ禍は、多くのヒントを私たちに与えてくれたことに気付かされる。新たなビジネスの芽をたくさん見せてくれたのだ。その何かとは、一部すでにあるクライアントとその芽について話し合っているので、ここでは差し控えるが、皆さんも多くのことに気付かされたのではないだろうか?これはイケるという閃きを得たのではないだろうか?その閃きを信じて、その感覚を理解しあえるパートナーと今までにない、新たな飲食店や食物販店の産出を試みていただきたい。

このコロナ禍は災と共に新たなチャンスも運んで来ているはずだ。
そこに気付き、考動していただきたい。
是非、このコロナ禍を乗り切り、その日を笑顔で迎えたいと思う。