物販店

物販店

小売業における物販、特にアパレル業態はマーケティングが他の業態よりも進んでいるとよく言われる。
他業態に比べ、より時流を意識せざるおえない業態であるから当然と言えば、当然の流れである。
移ろい早い消費者心理をいち早くキャッチ、または「これです」というようにこちらから提案する力が成否を分ける業態である。そんな中、特に注目すべきは「回帰」「カウンターカルチャー」の動きである。
流行は常に、あるサイクルの中で、形や表現を変えて、出ては消えを繰り返している。
今、流行っているのであれば、それは既に衰退しているということであるから、次の一手の時流にのるか、時流を自らがつくらなければ波に乗り遅れる。その際に回帰または、カウンターカルチャーを見据える力、いや感じる力が必要になると私は思う。
「今の流行の裏に潜む次のうねり」を感じる力が必要になるのだ。
多くの商環境に携わって思うことは、常に「飽き」「疑問」を感じつつ、今を見ることの大切さを感じる。
このラインはもういいだろう。といった感覚である。勿論、空間も同様にこの感覚は存在する。
「もういいだろう」が、もうそこまで来ているのに今さらを提案していては、消費者に足下を見られてしまうし、勿論、売れる店舗をつくることはできないであろう。どの業態にもいえるが物販、特にファッションは、「目利き」「見分け」「見極め」の3つが重要なポイントであることは確かである。