ママカフェ

ママカフェ

近年、当社スーパーマニアックが手がけたカフェ。それもオシャレママを対象とした『ママカフェ』が、よく雑誌の紙面を飾っている。このママカフェとは決して子供を意識した空間ではなく、どちらかというと大人が、オシャレと思える空間であるところに注目していただきたい。あくまでも子供目線ではなく、ママ目線でつくるところが大きな特徴である。
オシャレなカフェで子供同伴でママ友とゆっくりとカフェタイムやランチを楽しみたいというママニーズを形象化したものが、今、ママカフェとして注目されているのである。
「ママだってオシャレ時間を楽しみたい。」そんなニーズがこの業態のヒットにつながっていると思う。子供を育てるという大業に、毎日の大半の時間を費やし、オシャレ時間を楽しむという余裕すら忘れがちになるママ。そんなママが気軽にかつ、ほんの少しオシャレにその時間を楽しみたいという欲求に応える形で登場してきたのがこの業態である。

しかし、この業態、実は結構ハードルが高いんです。イケてる空間で子供とママ友とワイワイ気兼ねなく、楽しい会話が楽しめるカフェならママカフェ?ではないんです。実は、ママはかなり口が肥えている。
そこでなにも一流料理をということではないのですが、パスタやピザ、ご飯もの、スイーツなどが、まずは、充実していなければならない。次に顔となるフェイスメニューがあること。最後に料理が平均より
美味しくないといけない。と口で言うのは簡単だが、実践となると結構ハードルの高い事柄を、クリアしなければならないのである。ママはかなり厳しい目を持っているのである。といってもその反面、逆に気に入っていただければ、習慣的にご来店いただけるだけではなく、口コミの威力が半端ないという特徴もあることも事実である。これはママ自身が情報にかなり敏感である一面もあり、ママネットワークもかなりのものらしい。子供を通しての友達、学生時代の友達、元同僚の友達、友達の友達など深い、浅いに限らず多方面のネットワークを保存している傾向にある為に、浅い付き合いの人でもFacebookやブログ、ツイッター、LINEなどでつながっているのである。
そこから口コミならぬSNSを通して広がりをみせるのである。

また、ママカフェの特徴として注目すべき点は昼のママカフェの顔と夜の顔ががらりと変わるところが、また面白いのである。昼は完全にママと子供に占領される客席も夜にはカップル客やコンパ客、女性客で
違った盛り上がりを見せるところが大きな特徴とも言える。元々、我々デザイナーによって、ある程度、洗練された空間を作り込んでいる為に夜は夜で照明の調光によって大きく雰囲気を変えることが可能となり、それらを求める新たな顧客層が集まるという仕掛けである。
当社が手がけた店舗例として、よく全国誌でも取材されている大阪心斎橋の「fine diner & salon bar 7-NANA-」では、昼はママカフェの聖地として、夜はダイナーとして、または各種パーティー需要にもしっかりと応え、常に話題を取り続けている。この「7-NANA」も元々、オーナーのナナさんが子供を連れて気軽に行けるオシャレなカフェレストランがないとのニーズからスタートしたプロジェクトであった。
当時、子供を連れて行くレストランと言えば、ファミレスか子供目線のカフェしかなく、オシャレなママが行きたいと思えるカフェレストランがないので、これを是非に作りたいという熱い思いからであった。
一方、昼の売り上げだけでは経営的に苦しくなるとの予測もなされ、夜は夜でディナーをゆっくりとお楽しみいただけるダイナーにしたいということを何度も話し合い、今の7が誕生したのである。
ママというニッチなマーケットに絞り込み、そこから、徐々に広げていくというナナさんの狙いが的中し、今や、関西でも有名なお店へと成長された。そして現在では「7-NANA-」を皮切りにママカフェ業態は様々な方面に広がりを見せ、色々な雑誌の企画も組まれ始めている。
業態勝負と言われるこの時代において、ママ目線のママカフェ業態はさらに進化を続けていくことだろう。