スーパーマニアック的デザイン

スーパーマニアック的デザイン

僕のデザインとは決してプロうけするようなカッコいい空間ではないと思います。そこで考えてみたのですが、僕の考えるデザインには大きく3つの分類があり、1つ目は「作品的デザイン」、次に「商品的デザイン」、最後に「製品的デザイン」です。
まず「作品的デザイン」とは、まさに言葉の通り、デザインの考え方や造形美、仕掛けで人々の心を震わすような美しく洗練されたデザインのことで、インスタレーションなどで活用される場合が多いです。次に「商品的デザイン」とは、造形美で人を惹きつけることも意識しつつ、その目的をあくまでも商売と直結させるというタスクを背負ったデザイン。最後に「製品的デザイン」とは、造形美よりも機能とコストを重視しつつ、素早く展開しやすい製品的特性の強いデザインで、ここはわかりやすく言えばチェーン店などで採用されるパターンが多い考え方です。
スーパーマニアックは、このようなそれぞれの領域を横断しつつデザインを考えるのですが、僕達はあくまでも経済を循環させることを常に最優先に考えています。いくらプロうけする素晴らしい作品的空間をつくってもお客様が一度来たら、二度と来ないような空間をつくったり、製品的を意識しすぎてチープになってしまったり、商品や価格、サービス、オペレーションなどのバランスを崩したデザインを提案してもいけないと思うのです。僕達の考えるデザインとは、クライアントがどの領域(作品的、商品的、製品的)で勝負しようとしているのか?どこを重視(セリングポイント)しようとしているのか?などを十分に話し合い理解した上で考えていくようにしています。また場合によっては、その視座・視点が「こっちの方がいいな」と見えた場合には、その視座・視点から見直すようにクライアントに提言することも少なくありません。「商環境デザイン」を形づくる際には、必要な要素となるのでこだわるようにしています。
僕達の考えるデザインとは、クライアントの経済が循環する為に力添えすることなのかも知れません。デザインは力だと考えています。経済をつくり、循環させる力。人に活力を与える為の力。誇りを持つ為の力など、スーパーマニアックにとってのデザインとはは力だと考えています。